米アマゾンからの新サービスがリリースされています。
それも、個人の健康情報サービスです。
2008年にはわずか10%だった米国の病院の電子記録の保有率が、現在80%以上となっているとのこと。
ただ、電子記録の大部分は、カルテ、処方箋、会話記録などの、構造化されていないテキストとして保管されている。
Amazonによって開発された医療ツールは、こうした煩雑なデータを解析して、
AIによって医者よりも早く病気にかかっているかどうかを予測するものだ。
・病状や薬剤情報を提供
Amazon Comprehend Medicalと呼ばれるこのプロジェクトは、医師のメモ、臨床試験のレポート、
患者の健康記録などの情報をスキャン。このなかから有益な情報を見出してユーザーに示してくれる。
独特な難解さを持つ医療データを読み込んで、そのなかからパターンを検出することで、病状の予見や薬剤情報などを教えてくれる。
例えば、特定の薬に関して適切な投薬量、頻度、強さなどがわかり、治療計画を立てる際に役立つだろう。
・暗号化により機密性を保持
ツールを利用するには、パーソナルな情報をAWSにアップする必要があるが、
データは暗号化されて内容は本人にしか確認できないような仕様となっている。
提供されされているAPIにより結果を得るのが基本だが、シンプルなものであれば、
コンソール上でテキストを貼り付けて結果を確認することもできる。
現在同ツールを利用できるのは、米国東部 (バージニア北部・オハイオ)および西部 (オレゴン) 、
ヨーロッパ の(アイルランド)の4リージョンとなっている。
アマゾンは当初は本の通販であったが今はそれにこだわらず
ありとあらゆるものを売っている。ついに健康管理まで
売ることになったわけです。
しかし、個人情報をここまで取れば、あとは、さらに利便性を考える
だけとも言える。あくまで診察ではなく、健康管理と考えれば
当然の帰結のような気もする。
今後、かかりつけ医療を進めていく上で、医療分野以外の業態が診療以外の
分野で進出してくる可能性は高くなっています。個人情報をいかに紐付け
していくか、スマホや、PCに依存する現代人をいかに取り込んでいくかは
一つの方向性になっていくのだろう。