NHKスペシャル『彼女は安楽死を選んだ』(6月2日放送)の反響は医療現場にも広がっている。
川崎市で緩和ケア医をしている西智弘医師は、
「安楽死の問題がテレビで取り上げられたことは意義深い」とした上でこう指摘する。
「番組の中では、尊厳死と積極的安楽死を解説していましたが、まだまだ日本ではその違いが知られていません。
末期がんの患者であれば、がんによる痛みを緩和し、尊厳死の一環として最期を迎えるときには鎮静剤を投与して
意識水準を下げ、終末期の苦痛を和らげる『セデーション』を施すこともあります。
安楽死でなければならないケースは希で、安易に認めれば、緩和ケアの技術の発展が
止まってしまうことを危惧します。
番組では、同じ多系統萎縮症の女性が登場し、ご本人が人工呼吸器をつける選択をしたことに、
娘さんが『(母親の)姿があるかないかは、私の中ですごくでっかい』『家族としてはありがとうだよね』と
喜んでいた。家族を含めた支援者とともに生きるという選択肢もあるのではないでしょうか」
確かに、どちらがいいのかはわからない。
但し、選択肢はあってもいいと思う。
自殺幇助と感がえられることが安楽死だとしたら
今の、日本では当面認められないし、難しいと感じる。
特に、その人が生きていることがたとえ、返事が無くても
重要だと、血液が通ってそこにいることですべてが遠い
思い出になっていかないこと。
祖父母、父親の死などを経験して、段々とその声や
顔や姿が思い出になっていくこと。
それは、辛くて厳しいことだと思う日本人のほうが
当面は多いと思う。
話しは逸れるが、有名俳優が
亡くなると思い出の作品特集を必ずする。
そして、もうこの人が動く姿は見れないと
思うと、その記憶は徐々に少なくなっていく。
ような気がする。本当は、会ったこともない人だから
関係ないのだが、身近な人でもそう感じるのは
同じだと思う。だから、安楽死が法制化される前に
喧々諤々の議論はすべきだし、必要だと思う。
そして、自分や、家族にはその選択肢はないと
思う。
https://www.news-postseven.com/archives/20190611_1388659.html
ライフサークルはエリカ・プライシックという女性医師が2011年に
設立したスイスの自殺幇助団体で、年間約80人の自殺幇助が行なわれている。
ライフサークルに登録したからといって、すぐに自殺幇助を受けられるわけではない。
団体から患者として承認されるために、「医師の診断書」と「自殺幇助を希望する動機書」を
英・仏・独・伊いずれかの言語で送り、審査を受ける必要がある。
審査の基準は次の4つ。
1、耐えがたい苦痛がある。
2、回復の見込みがない。
3、代替治療がない。
4、本人の明確な意思がある。
多くの人は病の苦痛に苦しんでいる。
それを何とか、止めたいと思うのか。
私にはわからない。
しかし、絶望の中に少しでも希望が
あるなら、何とか生きられる術を
提案し、最後まで笑って過ごすことが
出来ればいいと思う。
https://blogos.com/article/383914/