『日本の医療にかけているもの』をトマ・ピケティ氏の痛烈な経済学批判とノーベル賞に最も近かった経済学者・宇沢弘文の人生から考える。について

『日本の医療にかけているもの』

面白い考察でした。

少し、長い話でしたが

簡単に言うと、

「医療は、本当は体、そのものの

問題よりも、個人個人の、生活、習慣

メンタル、勤務体系、などのその他の

諸条件によって左右されるので、個人の

身体よりも、全体像を見るべきだ、その方が

優先される。」

ということでしょうか?

確かに先天的なものも重要ですが、

どちらかというと、生活習慣病という

位ですから、生活習慣を改めることで

改善するものも多いはずです。

総合診療医が言うと説得力があります。

また、以下の記述が欧米は進んでいると理解できます。

「ヨーロッパの家庭医になるための専門医試験

(模擬患者さんを相手にした実際の診療を採点する試験)の中には、

100点満点中の50点はコミュニケーションスキルへの配点で、

あとの50点が正確な医学生物的な診断・治療という、試験もあるらしいです。

それだけ、心理・社会モデルの重要性が認識されているのでしょう。」

だれがそこに注目してくれるようになるのでしょうか?

しかし、ここ、最近の、週刊誌やメディアでの特集などから

多くの人が自分の体と病気の関係に関心を持っていると

思います。これはやはりネット社会になって多くの

人が情報を取りやすくなったということでしょうか。

https://note.mu/hiroyukimorita/n/nb09cb9f072ff

ビッグデータで慢性疾患管理サービスに取り組む

目指すは「ヘルスケアのアマゾン」

リボンゴ(Livongo)の共同創業者グレン・トゥルマンが理想とするのは、

彼らが提供する「データをベースにしたヘルスケアサービス」が、

ネットフリックスやアマゾンのような形で運用される世界だ。

ここで面白いのは、自分のデータを提供することで

それを将来の健康管理に利用できるということ。

また、その健康管理を受けることができるのは

アマゾンなどの企業に勤務する社員で、その費用は

月額65~75ドルで、それは勤務する企業が負担

するということらしい。これは企業が福利厚生の

一環として提供するには魅力的なものである。

しかしながら、これは将来の貧富の格差を生み出す

ものであることも事実だろう。良い教育を受けて

素晴らしい家庭に育った人間は良い待遇の企業に

入社してさらに、よい福利厚生を受けることができる。

このような、機会がより多くの人に提供できる社会が

実現できることが理想だと思う。ただし、そこには

グーグルや、アマゾンが行うように、個々のデータを

提供することで個人情報を補足されてしまうというリスクが

あるということも十分に理解していないといけないと思う。

https://newspicks.com/news/3870203/body/?ref=timeline_315304

人工透析の中止は尊厳死ではなく自殺

家族の"治療をやめたい"への正しい対応

人工透析の中止は尊厳死ではなく自殺

公立福生病院での、人工透析の中止の

話題が、まだまだ、収束迄時間がかかりそうです。

ここでは、今回の患者の意思表示は

自殺に近いものだったのではないか?

ということ。確かに、患者が自らそれを

選んだからといってそれに、安直に従う

前に十分な議論が必要だったろう。

今後、捜査が進んでいくが、人工透析

治療についてここまで注目が集まった

ことも珍しいので一つの転機になる

可能性がある。身内が人工透析を

行っていた立場からすると、透析の

中止は当然死を意味する。しかし、

本来なら、もっと人工透析に至る道筋を

もっと議論するべきではないか?

なぜなら、一度、始めたら止めるすべが

ないものが人工透析なのだから。

https://blogos.com/article/374272/

公立病院、膨らむ「隠れ赤字」 税で穴埋め

公立病院、膨らむ「隠れ赤字」 税で穴埋め増える懸念

ここ数年の医療費の削減の影響がついに自治体の

財政に影響しだしたようです。

確かに、公立病院の赤字体質は前々から言われて

きたことで昨日今日に始まったことではない。

しかしながら、ついに自治体も、企業の不況から

限りのある税収の中で何に振り分けるのかという

中で、公務員という枠で生ぬるい体質にメスを入れる

時期がきたということでしょうか?

「公立病院は都道府県や市町村がつくり、国立や大学の病院と異なる。

民間病院が手がけたがらない救急や小児など不採算の医療を提供したり、

過疎地の医療水準を維持したりする役割があり、公費投入に意義はある。

ただ赤字体質が続くと自治体財政は悪化し、保育や介護などほかの

公的サービスにしわ寄せがいく。」

確かに、公立病院は、医療の質が高いと言われているはずだが

それを実感することもあまりなく。民間病院に比較して

サービスの質は明らかに劣るような気はする。個人的な

経験だけですべてを語るのはよくないが、それでいて給与だけは

高額であるのはどこかおかしいということが行政の世界でも

奇異に映るのだろう。今後、公立病院が民間病院に移行して

いく傾向は加速していくのだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43736670V10C19A4SHA000/?n_cid=NMAIL007

日本の医者が”効かない薬”を処方する理由、という記事が話題です。

日本の医者が"効かない薬"を処方する理由

ムダ医療を求める心配性な患者たち

米国には「ムダな医療」を列挙したリストがある。医学会が「不必要と思われる医療行為」
 
を自ら発表しているのだ。一方、日本ではこうした動きはみられない。医療経済ジャーナリスト
 
の室井一辰氏は「日本こそ、ムダな医療を解消するメリットは大きい」という――。
 
大変、興味深い記事です。しかし、すべてを素人が検証できる
訳ではないので、重要な部分を、取り出したいと思います。
 
「なぜムダな医療が生じるかというと、なにも医療従事者が患者を貶めるため
にやっているわけでは、もちろんありません。
一つは、医療従事者が知っていてやっている場合があり得ます。健康に大きな影響が

及ばない範囲で、収入を増やそうという経営的な目的、万が一病気を見逃したら問題

になるといったリスク回避で行われる可能性があるのです。

また、もう一つは、医療従事者が知らずに行っている場合もあるでしょう。

医療は日進月歩。これまで必要とされていた医療が、不必要となるケースさえあり得ます。

そうした進歩を知らずに、無用な医療が行われることもあります。ある病気に、

これまで使われていた薬が効果を示さないと新たに判明することはよくあるのです。

医療従事者も膨大な情報を常にウォッチできるわけではなく、これは仕方ない部分はあると考えています。」

これは示唆的な意見です。

膨大な先端医療は、日進月歩で進んで行きます。

昨日まで正しいと言われていたことが今日から間違いでした。

ということはよくあります。30年前に、ご飯やパンが肥満の

原因とは誰も考えていなかったというのも一例でしょう。

ただ、その前の部分は、一般の人から見ると大変危険な

意見です。

「健康に大きな影響が

及ばない範囲で、収入を増やそうという経営的な目的」

その行われた医療が患者さんのためになるなら、すべき

医療行為です。しかし、そうでないものを経営的な

目的で追加することはあってはいけないことです。

なぜなら、その判断は多くの場合は、患者側では情報を

持つことが出来ないからです。情報を持たない側と、

持っている側では圧倒的に、立場が違います。その

情報格差を埋めて、正しい医療行為を、行うことが

医療人としての責務なのでしょう。しかし、すべての

医療人が、正しいことを行えるわけではありません。

そこには、ある程度、規制が入ってくる時期が来ているのでしょう。

可能な範囲で、自己の利益を最大化することが一般の

事業活動を行う企業活動でも難しくなってきました。

医療機関が行う活動も医療の傘を着ているから

何をやってもいいということはもう通らない

時代になったということです。

無駄な医療は今後、どんどん淘汰されていくでしょう。

なぜなら、日本の財政も医療費の削減が一番、手っ取り早い

処方箋だということを十分政府も、国民も理解している

からです。 

https://president.jp/articles/-/28416

在宅医療の普及に向けてリーフレットを作成、厚労省

厚労省から、在宅医療の普及へのリーフレットを作成。

厚生労働省は4月18日に「在宅医療に関する普及・啓発リーフレット」(「在宅医療をご存知ですか?」リーフレット)を公表しました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html
以上からダウンロードが可能です。

在宅医療がなかなか普及が進まないということへの

対策の一つだと思われます。

極端な話、施設が空いているなら、高齢者には

施設に入って欲しいというのが

家族の気持ちだと思われます。

先日NHKで放送された「大往生」という

番組では自宅で亡くなる高齢者も方も

確かにいました。しかし、103歳の

母親の面倒をみる、77歳の息子夫婦

の疲労はかなりのものでした。

そうなってくると、施設が空いているなら

出来れば施設へというのが家族の気持ちに

なってきます。笛吹けど踊らずの現状は

施設の空きが多い、地方での実情では

無いでしょうか。施設に払うだけの

余裕があれば、施設に入ってもらうのが

最も、家族にとっても本人にとっても

今の現実となっているようです。

国民への在宅医療の普及に向けリーフレットを作成、自治体・医療機関等でカスタマイズ可能―厚労省

https://www.medwatch.jp/?p=26009

患者さんから見ると、かかりつけ医師、薬剤師の見つけ方がわからない?

こんな患者さん大歓迎! 医療者の本気を引き出す患者の特徴とは?

かかりつけ医療を受ける患者サイドの

問題も確かにあるが・・・

かかりつけ医療と一言で言っても

様々な形があります。

テレビに取り上げられる医師が

優秀な医師に見えるのか?

果たして、自分が普段から

懇意にしている医師がかかりつけ医師に

なるのか?

その形は様々です。

現在、医療行政ではかかりつけ医療として

近隣のクリニックをその一つの形として

推進しようとしているようです。

勝手にいきなり、大病院に行くな。

という意味合いがあるのでしょう。

ただし、このような記事の

最後のほうにある、内容は医師側、

患者側の双方の情報の共有が足らない

部分もあるでしょう。

個人的には、ずっと、風邪だと思って

いたものが喉が悪いと判明したのは

つい数年前のことです。それまで、何年も

胃腸科の内科に行っていて、普通に風邪と

診断されていました。しかし、実際は

喉だった。このようなことは多分、多くの

人に思い当たることだと思います。

医師も、万能ではない。患者も任せきりでは

なく、自分で自分の病気や症例を知る

努力が必要な時代です。幸いなことに

ネット検索すれば、ある程度、症例に合わせて

病名が出てきます。また、薬まで知ることが

出来る時代になりました。医療者も、患者も

十分な知識を持って自分の体のことを

わかって向き合う時代になったということ

でしょう。

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/risounokanja?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter

医師と、家族が対話するカフェが富山で開催されました。

「遺志の聞き方・伝え方」をテーマに

前もって「最期」考えよう 富山市民病院桶口医師ら県内3地区で交流カフェ

地方でも様々な取り組みが始まっているようです。

死は、誰にでも身近にあることです。

自分、家族、友人、いずれは訪れることです。

しかし、それが準備がなく訪れた場合の

ことは予期しない。

あるいは、準備不足で、後悔が残ることになる。

何とか、家族、周囲の人に後悔が無い状態で

迎えることが重要です。

医師という、それぞれの人にとって重大な

局面に立ち会う人がこのようなことに向き合う

ことで、一般の人にもたくさんの勉強の機会が

得られます。個人情報等の問題もあって、

なかなか、すべての情報が共有できない時代ですが

やはり、市井の人が出会えない場面を多数経験して

いる医師が同じテーブルで語る事には重みがあるのでは

無いでしょうか。重要な場を与えて頂くことに

感謝します。

https://www.m3.com/news/general/666447?portalId=mailmag&mmp=LZ190320&mc.l=411819728

500床以上の大病院や3次救急病院で「収入増」となっている現実は?

500床以上の大病院や3次救急病院で「収入増」の度合いが大きい

「500床以上の大規模病院」「3次救急病院」では収入増の度合いが大きいが、

一方で「医療資源の少ない地域」では増加の度合いが小さい―。

2018年度の診療報酬改定で病院経営に

変化が起きいるようです。

本来は、行政の意図では、大病院の経営は

息詰まるかという立ち位置だった気がします。

しかし、ここにきて、500床以上の病院経営が

上向いているということは救済措置に入った

のか、あるいは、予想外に診療報酬の成果が

出過ぎたのか?それは次回の改定結果を見ないと

わからないと思います。

しかしながら、確かに、大病院は地域のインフラの

役目があります。それを簡単に、医療費が圧迫しているからと

いって簡単に削減すると、地域医療に差しさわりが出ます。

それの揺り戻しだったのかもしれません。

確かに、一度潰して再度立ち上げるより、今あるものを

修正して、運営したほうが効率はいいはずです。

いい方向か、どうかは次回の改定と、今後1年間の

収益がどうなるかを見守りたいです。

https://www.medwatch.jp/?p=25462

日本の医療機関の水準にバラツキ

日本の医療機関の外人対応の遅れが目立つようです。

「日本の医療水準にばらつき」

現在、多くの外国人が日本に居住しています。

そして、健康保険を持ち病院へも行きます。

そして、安価で素晴らしい医療を受けています。

一つだけ足りないのは、やはり、言語の壁

でしょうか?

今や、ポケトークという通訳機が存在しています。

多くの言語に対応しています。

せめて、東京オリンピックの際は、このような

機器を都内の、医療機関に配備することが

必要な気もします。

そうすればさらに、観光立国としての地位も

向上していくでしょう。いずれ少子化の

歯止めにもなるでしょう。

https://mainichi.jp/articles/20190221/k00/00m/030/079000c

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